2002年第4回定例会報告
森下よしみの一般質問


介護保険について

【質問】
 介護保険事業計画がほぼまとまっているようにお聞きしていますが、保険料の見込基準額を、3300円と発表されています。22%の値上げ率、これは、高齢者にとって重い負担増です。10月からの老人医療の改悪による負担増、年金の引き下げが高齢者の生活を直撃しています。
 介護保険制度は、公費負担を5割に減らし、残りの5割を保険料でまかなう仕組みになっています。国の負担は25%府,市がそれぞれ12,5%をもっていますが本来国がもっと負担すべきです。そして、国民負担を減らすべきです。介護を必要とする高齢者が、介護サービスを利用すればするほど保険料に跳ね返るという仕組みは、ひどい「高齢者いじめ」です。
1.保険料の国、府、市、の責任についてそれぞれの役割分担のあり方についてどのようにお考えですか。
【答弁】
 現時点では、法に基づき実施している。公的負担割合についての意見を国に言う考えはない。低所得者においての対応が必要であり、他市町村と連携して、意見をあげていきたい。
【質問】
2.本市では、第1段階の方に一般財源から介護保険料を助成をしていますが、この助成制度を拡充する考えはありませんか。
【答弁】
 制度拡充の考えはありません。
【質問】
3,第2段階、非課税世帯に対して所得に応じた減免制度が必要です。具体的にどのような所得区分をお考えなのでしょうか。
【答弁】
6段階に区分し、低所得者対応を考えたい。1月に介護報酬が決定されるので、そこで考えたい。



老人医療について
【質問】
 小泉内閣による医療保険改悪によって、国民に「痛み」を与える悪性が進められているなかで、「住民の福祉の増進を図ることが基本」とする地方自治体が、いまこそ防波堤の役割を果たし、医療や福祉の増進を図る施策を強化することが求められています。特にこの問題は、対応を急がねばなりません。
 高齢者の医療費窓口負担が1割(一定所得以上は2割)になり、「重症患者さんほど負担が重く、受診を控えたり中断したりして命を脅かされている」という深刻な実態が明らかになっています。
  八幡市内病院でも実態をお聞きしたところ、昨年と比較して一日あたりの患者数が5~6%減少していると言うことでした。そして、患者負担増の実態としては、たとえば、眼科で白内障治療を行う場合、片方で12000円の自己負担、在宅酸素療法では、1ヶ月1万円かかると言うことでした。高齢者の中には、窓口で、支払いを待ってくださいとお願いをされている場面もあると聞きます。特に在宅酸素療法に関する取扱業者(京都市内4業者)に対する聞き取り調査では、10月にはいって経済的理由で、患者さんの方から中止をされているケースが増えているとのこと、(4割が経済的理由だということです。)患者さんからは、「こんなに高いのならやらない。」「安心して治療が受けられない。」「早く死んだ方がよいということだな」という声がよせられているということです。
 このようにお金がなければお医者さんにかかれない。高額の検査や、治療が受けられないと言う事態を招いていることは明らかです。こんなひどい国民いじめの制度は、見直しが必要です。 なんとか市にできる救済策として、対策が必要です。そこで次の3点についておたずねします。
限度額を超える、高齢者医療費の窓口負担軽減対策について
1、厚生労働省からの通達によると、高額医療払い戻しの申請について「本人による申請が困難な場合の代理申請を認めること」とありますが、医療機関が代理申請することを認めることができないでしょうか。国保の高額療養費委任払い制度と同様に、市と医療機関が合意し、高額療養費の限度を超えた部分は、患者さんが窓口で払わなくても、医療機関が委任を受けて、国保連合会から受け取るという仕組みを、是非取り組んでいただきたいと思いますがどうでしょうか。
【答弁】
 限度額を超えるものについて、合算するという方法であり、各医療機関での代理申請は不可能であると、国に問い合わせた返答であった。しかし、1医療機関で1回のみの通院で限度額を超える場合については、病院と話し合い研究してみたい。
【質問】
2.「八幡市医療費貸付制度」第4章「老人医療費負担金貸付金」は入院のみを対象としていますが、現行医療制度に適した内容に改正する必要があります。外来を含めた医療費負担の貸付制度に改正し、市民が利用できるように改善が必要と考えますがいかがでしょうか。
【答弁】
研究したいと思います。



市内循環バスの見通しについて
 

【質問】
 市内循環バスは、多くの自治体で高齢者や交通弱者の足確保として取り組んでいます。市役所をはじめ公共施設、図書館や生涯学習センター病院や松花堂、流れ橋などを結ぶバスが必要です。検討委員会の検討結果と見通しをお聞かせ下さい。又、橋本のまちの中にバスを!とのねがいに答えて、狭い道路にも入れるバスの検討はどうなっていますか。
【答弁】
 市内観光も含めて、巡回バスは検討したい。財政問題が課題である。橋本については狭小道路に対応できるものを検討したい。
(後日の常任委員会で、市内循環バス・橋本の狭小道路対応のマイクロバスの2コースを検討する。財源確保と、周知を来年度で行い、H16年度運行を目標として検討を進めている。ことが明らかになりました。)