京滋バイパス事故に関する申しいれ
 2月13日早朝、京滋バイパスでタンクローリー車が追突し、発生した多重衝突事故で3人の命が奪われました。そのうちの一人は橋本在住の私の知り合いでした。
 西日本高速道路株式会社に対して事故発生の誘因となった自動車専用道路に歩行者が進入した経緯の調査と、専用道路に歩行者が進入できないように侵入防止策と、侵入した場合のチェックシステムなど改善策を申し入れました。
 申し入れは、穀田恵二衆議院議員秘書・水谷宇治市議団長と私(八幡市議団長)と日名子大介党市員長が行いました。西日本高速道路(株)関西支社の高上寿・総務企画部総務グループリーダーらは、「事故後料金所を管理している会社に、人の誤侵入に注意を払うようお願いをした」「看板設置や近隣へのチラシの配布など啓発活動を行なう」ことを伝えるとともに、歩行者の進入防止対策の必要性については認め、「人の感知センサーについて検討を」約束しました。

                                  2005年3月10日
西日本高速道路株式会社
 関西支社長小川篤生様
                  日本共産党衆議院議員   こくた恵二
                  日本共産党参議院議員   井上さとし
                  日本共産党京都府議会議員 まえくぼ義由紀
                  日本共産党八幡市会議員団 団長 森下由美
                  日本共産党宇治市会議員団 団長 水谷修

京滋バイパスにおける多重衝突事故の原因と再発防止策について(申し入れ)

 さる2月13日早朝、宇治市槙島町中川原の京滋バイパス上り線で、大型トラックや乗用車など計11台が停車中のところに、後続のタンクローリーが追突しました。3人が死亡し、7人が重軽傷 をおう重大事故でした。
 報道によれば、「事故直前に上り線の追い越し車線で、頭から血を流して男性が倒れているのをトラックの運転手が見つけ、助けようと停車。後続の大型トラックや乗用車も停車し、渋滞していたところにタンクローリーが追突したという。同隊は、そばに手押し車があったことから、男性が京滋バイパスに入り込んで事故に遭い、その後多重事故が起きたとみている。」(京都新聞2月13日付け)とされています。
 つまり、本来、人が入らないはずの自動車専用道路に人が入っていた事に起因する事故である可能性が高い事故です。
 現場のすぐ西にある京滋バイパス宇治西料金所の発券所(入口)は無人で、発券機の点検に行くのと自動監視カメラで自動車がトラブルを起こしていないかチェックしているだけで、本線上も監視カメラはありません。また京都新聞(2月13日付け)によれば、御社は「自動券売機にはカメラが装備されているが、発券トラブルを監視するためで、人の侵入までチェックできない」としておられます。
 日本道路公団は「高速道路における対人死亡事故」について、平成16年12月や平成17年1月が前年に比べて「約3倍」に増加しており、また、同関西支社管内における平成16年「本線上への人・自動車等の立ち入り通報件数」は567件にもおよんでいることから、人身事故への注意を呼びかけておられました。
 とりわけ、京滋バイパスでは、2003年11月、自転車の男性(79)が大型トラックに追突され死亡した事故があるほか、侵入転落事故など、毎年のように、人の侵入に起因すると思われる事故が発生しています。
 したがって、下記のことについて申し入れるものです。
                    記
1、今回の事故の要因、人の侵入経緯、および、当該施設に問題があったのかどうかについての調査をおこない公表すること。
2、人の本線立ち入り件数が増加しているもとで、事故の再発を防止するために、料金所での侵入防止策、および、本線に侵入した場合のチェックシステムなどの改善策を講じること。少なくとも、住宅地近くの料金所ではただちに改善策を講じること。